防災備蓄食を廃棄しない~SDGs~
食品ロスとはまだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
日本の食品ロスの内の約45%が家庭から捨てられているそうです。
この実に勿体ない食料を思いやり食料として活かしていく活動が注目を浴びています。
どんなシーンで捨てられているのか?
調理時の皮を厚く剝きすぎるなどの過剰廃棄
作り過ぎなどからくる食べ残し
賞味期限切れなどからくる直接廃棄
過剰廃棄は、調理時のちょっとしたことで減らすことが容易です。
しっかり洗って丸ごと使てしまえば捨てる部分はなく、皮まで調理してしまえば廃棄はぐっと減らせますね。
そもそも皮の部分にも栄養があり丸ごと食べた方が豊富な栄養を効率的に摂取できるメリットもあります。
食べ残しで廃棄してしまうというのは、単に作る量をセーブしたり余りそうなら小分けして冷凍しておけば次回に回して食べきることが可能です。
過剰廃棄や食べ残しについては、調理する時にちょっと気を付ければ今日からでも食品ロスをゼロにすることができそうです。
直接廃棄については、ついうっかりといった日常の行動習慣によることもありそうですが、賞味期限と消費期限の違いを知らないという人もいるかもしれません。
消費期限とは・・・
安全に食べられる期限のことで、傷みやすい食品に表示されています。
例えば、お弁当、ケーキなど
賞味期限とは・・・
品質が変わらずおいしく食べられる期限のことで、傷みにくい食品に表示されています。
例えば、スナック菓子、缶詰、ペットボトル飲料など
賞味期限が過ぎたからと言って食べられないわけではありませんよね。
スーパーでは賞味期限や消費期限が迫っているものがよく値引されて売られています。
「すぐに食べる・近日中に食べる」ものであれば、積極的に値引食品を購入したり陳列棚の手前から購入するようにして、廃棄をなくす行動習慣を実践していきたいものです。
こうした消費者一人一人の意識が向上することで、今よりも廃棄を少なくすることができます。
また、防災備蓄をしていくにあたり廃棄はしない!というのが防災備蓄収納プランナー協会ではお約束となっています。
廃棄しないためにどう備えるのか?
普段から消費するものをローリングストックで備えると無駄がありません。
- 食べながら備蓄するので食べ慣れている
- 好きなモノが非常時にも食べられる
- お手頃価格で負担が小さい
- 普段から食べるので賞味期限切れにならない
賞味期限を待たずして普段から「食べてはまた買ってくる」を繰り返していくことにより、直接廃棄することはありません。
ですが、頂きものや試し買いをして食べきれなかったものや好みでじゃなく残ってしまったものもあるでしょう。
そんな食品を廃棄せず活かす方法があります。
フードドライブで食品ロスから思いやり食料へ
フードドライブとは・・・
家庭で余っている食品を持ち寄りフードバンク団体を通じて、必要としている子ども食堂や福祉団体などへ寄付する活動のことです。
スーパーなどの一角に箱が設置されていて誰でも自由に持ち寄ることができます。
調味料なども喜ばれるようですが、未開封や賞味期限1か月以上や常温保存可能などのルールがあります。
放っておくと食品ロスになってしまう食品を「思いやり食料」として活かすことでフードドライブで集まった食品は、フードバンク団体などが橋渡しをすることにより地域福祉の向上や地域の活性化、食育の推進にも寄与されています。
各家庭からの直接廃棄を減らしつつ、必要としている所へ食品を無駄にせず循環させる仕組みは、欧米では古くから取り組まれていますが日本でも各地で広がりつつあります。
こうした循環型社会の仕組みは、SDGsの観点からも食品ロスをなくしゴミ削減、福祉向上などにも繋がっていきます。
SDGs
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
11.住み続けられる街づくり
12.つくる責任つかう責任