家庭訪問の本当の目的は?先生の本音は?みんなで子供たちを守るためだった!
5月の連休前か後に必ずやってくる家庭訪問は、近い距離間でコミュニケーションが取れる絶好のチャンス
4月に新学期が始まり、1か月が経ちました。
新しいクラスにも慣れてきた頃でしょう。
上手く馴染めていれば、ひと安心です。
先生は子供たちを取り巻く家庭環境を知るために、各家庭にやって来られます。
そう、先生の目的は「子供たちをより理解する」ためでしょう。
ですが、ゴールデンウィークが近づくとそわそわするママたちの心境は、これとは少し違うところにあるようです。
一番の理由は、お家の中が片付いてないので来客は困るというものです。
それが我が子の担任の先生となると、尚更ということなのでしょう。
普段、来客はNGのお宅でも、家庭訪問ともなると、逃れる事はできません。
また、お茶菓子はどうすればいいのか?
玄関だと座布団は、敷くのか敷かないのか?・・・
とママたちの悩みの種は尽きません。
一方、先生の本音はどこにあるのでしょうか?
午後の授業を切り上げて、クラス全員の家庭を回っていかなくてはいけません。
当然ゆっくりもしていられないでしょう。
一軒に掛けられる時間はおおよそ10分くらいじゃないでしょうか?
時間通りちゃっちゃとお話聞かせて頂いて、次のお宅へ向かいたいと思う先生もいらっしゃると思います。
最近では、こうしたママたちと先生たちの両者の本音をくみ取って、玄関先で済ませるパターンもあるようです。
学校からの家庭訪問の案内に、予め記されていたりするそうですね。
こうなればママたちも、余計な気遣いなく安心してその日が迎えられそうです。
部屋の片付けもお茶菓子の心配も必要なく、先生も余計なことに時間を割かれず、即本題の話ができてその日1日の家庭訪問が時間通り無事終了することになります。
何とも効率がいい、今の時代を反映しているようですね。
そもそも家庭訪問の一番の目的は、何処にあるのでしょうか?
子供を取り巻く家庭環境を把握したり、個別でお話ができる機会を持つ事も大切ですが、他にも重要な任務が先生にはありそうです。
子供達というのは、社会全体で守り育てていくものです。
その中で学校の先生というのは、家族と同じくらい長い時間を子供たちと過ごします。
何か起きた時には、全力で守らなければなりません。
まだ記憶に新しいと思いますが、大きな災害時には先生の役割がとても大きかったですよね。
学校の中でも子供の事ですから、何があるか分かりません。
先生は、子供たちにとって第二のお母さんだったりお父さんだったりするんです。
まずは受け持った子供たちの事を知っておきたい、知っておかなくてはいけない立場です。
学校からの帰り道に子供が興味をそそられる娯楽施設なんかあると、寄り道なんかしてないだろかと気に留めておかなくてはいけなせん。
最近では、不審者情報などもたまに流れます。
学校から自宅に無事帰るところまで、地域全体の中で先生も子供を危険から守る責任があります。
学校までの通学路やその付近の様子、帰宅するまでにかかる時間など実際自分の目と足で確認しておかないと、いざという時適切な対応ができないかもしれません。
実は、先生にとってこれが一番の家庭訪問の目的じゃないかと私は思います。
私が子供の頃の家庭訪問は、子供たちが先生と一緒に「次は、○○ちゃんちだよ~、先生こっち、こっち」と自分ちの近くのクラスメートの家まで一緒に歩いて道案内をしたものです。
先生は、転勤が多くて大体地域に不慣れだったりするんですよね。
子供たちの道案内は、先生からのリクエストだったかもしれません。
そうやって先生とも仲良くなっていった気がします。
大人たちの事情はよそに、子供はたちはいつの時代も無邪気なものです。
とは言え、先生に課せられた任務はそればかりではありません。
お母さんが一番知りたいであろう新しいクラスの中でのお子さんの様子をお伝えすることです。
友達はできたか?
授業は、ちゃんと聞いているか?
忘れ物はしてないか?
給食は、ちゃんと食べているか?・・・・
低学年程、手が掛かります。
お母さんの心配事も多岐に渡ります。
先生の方も、子供たちのお家での様子や過ごし方も把握しておきたいでしょう。
そんなやり取りをしながら、お母さんとも顔見知りになっておくのが、重要だったりします。
子供の事で気になることがあった時、双方が声を掛けやすい関係になっておく事が、本当の狙いかもしれませんね。
たった10分に詰め込まれた家庭訪問の意義を、私は分かっていただろうか・・・
今になって振り返ってみても遅いですが、今まさに家庭訪問が悩みの種だというお母さん方は、大丈夫です。
恐らく心配事の殆どが、先生にとってはあまり問題じゃないでしょう。
本来の目的を今一度考えてみると、抱えていた種は大したことがない事に気付くはずです。
家庭訪問に備えて綺麗にしておく所は、先生の目線を追って見えるもの順で片付けると効率的
それでも、先生もやはり大切なお客様です。
玄関に入るなり、足の踏み場が無いような有り様でお迎えするわけにはいきません。
ちょっと片付け下手のお母さんは、何とか取り繕うすべはないものかと頭を悩ますわけです。
この機会にお家が少し片付けられそうくらいのスタンスで、どうでしょうか?
何事も、前向き捉えると気持ちの負担も、少し軽くなります。
家庭訪問前の散らかったお部屋のお片付けポイント
来客が、まず一番最初に目にする「玄関」
お掃除は上から下へ向かってやっていく。
部屋は、奥から外へ向かってやっていく。
ですが、期限までの取り敢えずの片付けとなると・・・先生の視線を追ってみえるもの順で「玄関」からというのが、効率的です。
靴が出ていない状態にしておくのが、掃除もしやすくゲスト目線がいいですね。
飾り物を考える前に、下駄箱から靴が溢れないように入っているモノを全部出してみて、履かない使わないモノを整理してみましょう。
持っておきたいモノだけにして、下駄箱の中に入る数だけをきちんと収めるのが先決です。
下駄箱などの整理収納のやり方は、ここでは省きますが詳しくお知りになりたい方は、整理収納講座の中で学べますので、ご興味のある方はお問合せ下さい。
スリッパを履いた先生が次に目にするのは「廊下」
玄関から続く廊下の床スペースに、モノを一切置かないことです。
これだけで、スッキリ見えますね。
借りていた本を返却するとか
クリーニングに出すとか
知り合いに渡すものだとか・・・
ついでの時に持ち出すものを玄関周りにドカンと置いていたりしますが、整理上手な人はそういったモノの置き場所を、玄関周りの見えない所に作っていたりするものです。
多くの人は、仕舞い込むと忘れるから見えるところに置いておくんですが、それがそのままになりがちなのが問題なのです。
2~3日で方を付けると、決めて行動しましょう。
私もよくやりますが、車の助手席に積んでおくという手もありますね。
次の休みに片を付けるモノを、既に積んでおくと忘れません。
さぁここから先生の向かいたい場所は、それぞれ違います。
○○ちゃんが、一番長く過ごすのはどこですか?と聞かれることがあります。
小学生の学習机は、ダイニングテーブル
リビングは、家族みんなが集う場所でもありますから家族で使うモノも多くなりがちです。
小学生だと、ダイニングテーブルが学習机だというお宅は、かなり多いんじゃないでしょうか?
だとしたら、ランドセルや勉強道具を片付ける場所が手が届く近くにあれば、自分の事が自分でやり易くなります。
○○ちゃんの学校で使うモノを収納するゾーンというのを作っておいてあげると、自立心を育むお片付け習慣が、自然と身に付きます。
これも子供を上手く誘導するテクニックの1つです。
豪華なインテリアよりも、そんなところを先生は見てるかもしれませんね。
中学生は、自分で部屋をどう片付けて管理するか
視野に余計なモノが入らないように、目の前の事に集中できる片付いた部屋が理想的でしょう。
中学に上がると、自分の部屋を持つようになる子供たちが多くなります。
そうすると、自分で部屋を片付けて管理しなくてはいけません。
コレがなかなか難しい。
いきなり片付けなさい!と言っても何処からどうやっていけばよいのやら、分からない。
今の子供たちは、小学校5年生の家庭科で「整理収納」を単元として勉強しています。
それを思い出しながら、手順通りに学習机の棚や引き出しをやってみるといいでしょう。
難しかったら、衣類などはお母さんに手伝って貰えばいい。
お部屋全体をカスタマイズしていけば、自分だけのMY ROOMが完成するのです。
取り敢えず学習机の前に座って、目の前の課題に集中できる環境を作っておく事が、先決ですね。
いつでも来客を歓迎できる住まいは、家族も帰ってきたい安全基地
こうして、散らかったお家のお片付けのポイントを挙げましたが、「今時の玄関先で終了パターン」は、全体の約半分弱にのぼるようです。
玄関先だと要らぬ心配が無いですが、この機会にお家の中も片付けられ先生ともお近づきになれるいいチャンスだとポジティブに捉えててはどうでしょう。
お片付けの仕方を学び、急な来客は勿論、来年からの家庭訪問は何の心配も無く笑顔で歓迎
慌てて部屋の片付けをする切羽詰まった状態は、追い込まれた感があり、かなりのストレスがかかります。
散らかったお部屋では、疲れて帰宅してもしっかり休めないかもしれません。
住まいは、明日への活力を養う港でもあります。
1日の疲れを癒しホッとできる場所が家ですね。
気分が乗る乗らないに関わらず、部屋を片付けないといけない状況は、やはりできる事なら避けたいですね。
なるべく難しくない簡単なやり方で、結果はちゃんと出したいと誰もが願います。
お片付けは、苦手な方が闇雲に始めても上手く行きません。
やり方や手順があり、コツもあります。
なかなか片付けられない方やいつも散らかっているお部屋をどうにかしたいと思っている方には、お片付けの基本的な考え方から、「なぜモノが多くて片付かないんだろう?」という根本的な原因を思い巡らせながら解決方法まで提案していきます。
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