災害食に缶詰やレトルト食品はグッド!
目次
発災直後は安全確認できるまでガスは使わない
大きな災害が発生すると、ライフラインが全て止まってしまいます。
ガスや電気が使えないとなると、お湯すら沸かせませんから料理はお手上げです。
発災当日からガス漏れなどの異常がないことを確認できるまでは、カセットガスコンロの使用は見合わせた方がよさそうです。
そうなると開けたらすぐ食べられるモノが、数日分は必要になります。
器も調理もいらない缶を開ければすぐ食べられる缶詰は最強
賞味期限も比較的長いものが多く、肉類や魚介類、野菜や果物まで種類も豊富ですね。
味噌味や醤油味など好みの味を用意したり、飽きないよう種類の違うモノを用意するなどして、食欲が落ちないように工夫します。
栄養の偏りが気になるところですが、まずば食べたいと思えるものを優先します。
心身共に大きなストレスを抱えると食欲自体が減退しますから、好きなモノを準備しておく事が大切です。
幾ら非常事態だからと言っても、食べたくもないモノを仕方なく食べるというストレスは辛いかもしれません。
そんな時だからこそ、美味しいと思える好きなモノを食べて元気を出したいところですね。
食べられるモノと食べたいモノは違うんです。
私はお肉が苦手なので魚系の缶詰に目がいきますが、こんな時好き嫌いがなくオールマイティな主人には助かります。
好き嫌いが激しかったりアレルギーがあったりする方は、更にあるモノを食べるという訳にはいかず吟味して準備しておかなくては困るでしょう。
缶詰は比較的味がしっかり付いたものが多く、ご飯が進みそうですがご飯はどうしますか?
お湯も沸かせない状況だと、水でできるアルファー化米や缶詰パンなどロングライフパンが出番です。
フルーツの缶詰も重宝しますね。
フルーツはやはりフレッシュな旬のモノが一番おいしいので、普段フルーツ缶を食べる習慣は余りありませんが、おかずやおやつと同様にフルーツ缶もストックしています。
カタログなどで選べる贈り物を貰った時は、必ずこの手の賞味期限の長い缶詰を選び備蓄に追加するようにしていますが、これはお得感を感じますね。
缶詰は、お手頃に備蓄でき賞味期限が長く即食べられる点でも優れものです。
コーンやトマトなど普段の料理にもよく使われる野菜系の缶詰は、ローリングストックとして使いながらストックしやすいですね。
災害時に欠かせないアイテムはカセットガスコンロ
お湯を注げば直ぐできるお馴染みのカップ麺などお手軽なモノは災害時のテッパンですが、お湯が必要であるという事は、ひと手間いるという事です。
お湯が沸かせる状況になってから、やっと即席麺が食べられる、温かい飲み物が飲めるようになります。
きっと温かいものは身体を温めてくれて、緊張した気持ちも緩めてくれるでしょう。
簡単な料理も始められます。
水でも炊けるアルファー化米ですが、熱湯だと4分の1の15分で温かいご飯が食べられます。
電気の復旧は比較的早いとは言え、大きな災害では数日で復旧とはいかないかもしれません。
やはりカセットガスコンロがあるとないでは、しばらく続くかもしれない被災生活に大きな差が生まれるんじゃないでしょうか。
カセットガスボンベを必要本数ストックしていますか
ライフラインが止まった中、カセットガスコンロは重宝しますが、一緒にガスボンベもストックしておかないと使えません。
どのくらい必要なのか検証してみました。
我が家の年代物のカセットコンロですが、まだ十分役目が果たせています。
【ご飯を2合炊いてみました】
・強火6分弱火14分でご飯を炊く
・ガスボンベ340gから320gに減る
・ご飯2合炊くのにガスボンベ20g必要
我が家の場合、2合のお米を炊くのに20gガスが必要でしたので、この250g入りのカセットガスボンベでは12回分炊けます。
毎食ご飯を炊くとしたら、大体1本で4日分、2本で8日分です。
250ccのお湯を沸かすのに強火3分弱かかり、5gガスを使いました。
強火と弱火で使われるガスの量も違いますし、室内温度にも影響されるようです。
簡単な料理をするとなると、もっとガスは使うでしょう。
厳密にはいきませんが、まずはお湯を沸かしたり、ご飯を炊くのにどのくらいのガスを使うのか知って、備蓄するガスの本数を決める必要がありますね。
最低でも1週間から10日くらいは用意しておきたいところです。
1日2本使うとして14本~20本必要です。
【お汁粉をつくってみました】
フリーズドライのお味噌汁を沢山出しているアマノフーズさんの「おしるこ」です。
スーパーで見つけ早速試してみました。
お餅が入っていないという事で、丸餅と鍋用の薄切り餅を比べてみました。
お手軽なのは鍋用の薄切り餅です。
お椀に入れてお湯を注ぎ一緒に混ぜるだけで、柔らかなお餅入りお汁粉になります。
・30gの小振りの丸餅と12gの鍋用薄切り餅を弱火で7分焼く
・ガスボンベ320gから313gに減る
・12gの鍋用薄切り餅は3分で焼けた
・鍋用の薄切り餅は、焼かずともフリーズドライの餡の上に置いてお湯をかけ混ぜると出来上がる
小振りの丸餅を焼くのにガスボンベ7gも使いましたが、お湯で5秒くぐらせばできる鍋用の薄切り餅はそのままお椀に入れて混ぜただけでできました。
食べ応えは少し物足りませんが、おやつとしてお汁粉に入れるくらいなら、十分じゃないでしょうか。
お餅と言えば、保存食でもあり主食的な位置にもなりますが、薄切り餅は12gしかありませんから1枚では物足りないかもしれません。
お湯に通せば秒で食べられるのは非常時の魅力ですから、12枚入りのパックを数パック備蓄しておけばどうでしょう。
お餅は腹持ちが良く、ゆっくり消化吸収されエネルギーに替わるパワーフードです。
鍋用の薄切り餅、活用の幅が広がりそうです
フリーズドライのお味噌汁に一緒に入れて混ぜれば、簡単に餅入りみそ汁の出来上がりです。
ほかにもカップ麺やインスタント麺に入れても餅入りラーメン、力うどん、力蕎麦などいろいろ応用できそうです。
ほかにも海苔で包んで磯辺焼きやきな粉餅など簡単なおやつにもなりそうです。
レトルト食品はお手頃でバランスもいい災害食品になる
お湯を入れたら食べられるフリーズドライ食品や湯煎して温めると食べられるレトルト食品は、種類も多くスーパーにも各社メーカーこぞって沢山の商品が並んでいます。
お手軽さは勿論ですが、災害時手に入りにくい野菜も一緒に入っていて栄養バランス的にも良さそうです。
我が家には毎日カレーでもいいというカレー好きがいますので、レトルトカレーは欠かせません。
普段買い物しそびれたり、作る時間がなかったり、料理が面倒だったり・・・そんな時レトルト食品は救世主になります。
原材料を見ると、野菜も果物もお肉も入っていかにも美味しそうですが、実際美味しい。
常備用の温めずに食べられるカレーも食べてみましたが、普通に食べられます。
でもやっぱり、カレーは温かい熱々でないと食べにくいと感じました。
絶対廃棄しないで試食して好きなモノを備蓄する
家族が4人いた頃はカレーもたっぷり作って、2~3日はトッピングを変えたりご飯をうどんに変えてカレー三昧でしたが、晩御飯は外食の夫と二人暮らしの現在は、作っても食べきれない。
カレーが食べたい時は、備蓄庫の中から賞味期限の一番近いモノを選んで食べることで十分満足しています。
レトルトカレーはスーパーでご当地カレーなど各社メーカーから今非常に種類も多く出されていますから、時折買い物ついでに買い足します。
買い物に行けなかったり、作る時間がなかったり、料理が面倒だったり・・・そんな時レトルト食品は救世主になります。
中華丼や親子丼といった丼系もレトルト食品の宝庫ですが、メーカーによって同じものでも味が違います。
先日食べた中華丼もニンニクの臭いがやけに気になったり、すごく美味しく食べられた親子丼までいろいろですが、コレも普段食べていないと分からない事です。
味覚の好みも個人差が大きいですね。
休みの日のお昼ごはんは、この備蓄庫からゴソゴソ物色して試食がてら食べることが多く、レトルト食品はローリングストックの筆頭かもしれません。
たまに開封すると、えっこれだけしか入ってないの?と驚くことがあります。
そんな時は、ひと手間加え嵩増して食べます。
ライフラインが止まった災害時には難しいことも、平和な日常ではいくらでも手を加えて美味しく食べられます。
スープに豆腐や溶き卵を入れたり野菜を追加して具沢山にすることもできますね。
そのまま食べるのもアリですが、自己流に変えて賞味期限を待たず食べてしまう。
美味しくアレンジして食べて、気に入ったモノはまた買ってくればいい。
試食が大事というのは、食べてみないと分からない。
好きなモノを備蓄するために試食が必要で、賞味期限切れで廃棄するなんて勿体ないことをしてはいけませんね。
SDGsの観点からも、「廃棄しない」「食品ロスは出さない」
普段から、時々食べましょう。
レトルト食品はお手軽なので、レンジでチンもできますし湯煎でもOKです。
缶詰もメニューの品数が足りない時の付け合わせにできますし、味が濃いのでお弁当のおかずにも良さそうです。