グランピングからソロまで今「キャンプ」が熱い
目次
テントを張って自然を満喫できる「キャンプ」が熱い
随分昔の事ですが、私も子供の頃に家族と海へ一泊のキャンプに出掛けたことがあります。
国民休暇村のキャンプ場で、テントを張って一日中海で遊んだのを思い出します。
近年よく耳にしたり目に留まったりするようになりましたが、「キャンプ」をいろんな形で楽しむ人たちが増えてるのは確かなようです。
では今の時代、人は「キャンプ」をどんな風に楽しんでいるんでしょう。
喧噪を離れ、自然体験で学ぶ
電気も無い、ガスも無い、水道も無い、電波も届かないような不自由な所で、硬い地面の上にテント張って野宿するような過酷さみたいなものも浮かびます。
そういえば子供の頃に、学校の野外活動で「キャンプ」をしたことがありました。
日の出と共にテントから出て、みんなでラジオ体操して歌なんか歌ったりした記憶があります。
日常を離れ、自然の中で最小限のものを使って五感を刺激するようなサバイバル的なアドベンチャーにも似た体験は、子供にとってとても新鮮だったことでしょう。
不便を楽しむような余裕はなかったにしても、思うようにいかない不自由さ・厳しさの中で飯盒炊飯やキャンプファイヤー、天体観測など普段経験できない自然体験は、貴重だったと思います。
子供たちは「キャンプ」を通して、そうした集団生活の中での自主性や協調性を育んでいくんですね。
失ったものを取り戻しに非快適さを求めに行く
そもそも「キャンプ」の目的は、何でしょうか?
「キャンプ」をする目的の一つは、自然の中で料理を楽しんだりスポーツを楽しんだり、また人間の思うようにならない自然の厳しさに触れ、その美しさや尊さを身をもって知ることではないでしょうか。
不自由な環境の中、寝食を共にすることでお互いが協力し助け合い、普段気付くことのない当たり前のようにそこにある全てのものに感謝しながら、家族や仲間達との絆を深めていくことも「キャンプ」の醍醐味でしょう。
インターネットでどこまでも繋がる今の時代ですが、本当の意味で人と繋がりふれあうことは、こうした原点にあるような気がします。
だから人は、敢えてそこに失いつつあるものを取り戻しに、非快適さを求めに行くのかもしれません。
良い所取りの「グランピング」が日本でも流行中
「グランピング」とは?
最近耳にするようになってきた「グランピング」ですが、もうご存知でしょうか?
この「グランピング」は、英国から広がり欧米で大人気となって、近年日本でも流行っているようです。
語源は、グラマラス(glamorous)とキャンピング(camping)をかけ合わせた造語で、「キャンプ=野営」とは随分趣が異なるようです。
要するに、優雅に自然を満喫するということでしょうか。
「キャンプ」となると・・・テントの設営、食事の支度、水の確保、トイレ、、、いろいろ面倒なことを時間をかけて何とか自分たちの力で工夫して解決していきます。
当然の事ですが、それを丸ごと楽しむわけですから。
しかし、そこをスキップして「快適に優雅に大自然を存分に満喫したい」そんな贅沢で我儘な要望に応えてくれるのが、「グランピング」なのです。
欧米では既に定着しつつあるようですが、日本でも高級ホテルのような至れり尽くせりのサービスまではいかないにしてもゴージャスな非日常へと誘ってくれ、素晴らしい自然とのふれあいを提供してくれる”良い所取り”の施設が増えてきているそうです。
私もとても興味津々で、前のめりになりました。
大注目!グランピングスポット13選【関西・中国・四国】今こそ憧れを現実に…♪
自然は美しいけれど残酷で、癒されるけれど厳しくて・・・
それでもなお、私たちを引き込んでいく自然の力に触れたくて、求めてしまう「グランパー」
「キャンプ」と「グランピング」は何が、どう違うのか?
残酷で厳しい自然すらも丸ごと受け入れることで不自由を積極的に楽しみ、日々のストレスを解消してくれるのが「キャンプ」です。
一つ一つが、自分たちの手によるところが大きく、不便を不便とせず全てを楽しむ所に意味があります。
一般的な「キャンプ」は、確かに用意や撤収に時間と労力が必要です。
確かにテントの設営は、手順をおさえた上でコツもありそうですし、何より力が要りますし時間もかかります。
特に女性ばかりだと、物理的に不利なのは確かですね。
衛生上安心できる水を確保するには、何往復もする必要があるかもしれないとなると、準備も大掛かりであったり、かなりきついかもしれません。
常設トイレを使うにあたっては、ある程度の覚悟もいるでしょう。
カエルが跳ねただけで、キャーキャー言う私は、大丈夫だろうか?
一方、「グランピング」はこれら全ての問題をクリアにしてくれます。
煩わしい準備が必要なく簡単に楽に準備が整い、ゆったりと自然の中に身を委ね、日常の仕事や雑務から解放され大自然をたっぷり堪能できるのが、「グランピング」の醍醐味のようです。
私のような紫外線がどうの、虫がどうの、、、と言ってる人には、打ってつけかもしれません。
年配の方や赤ちゃん連れにも、きっと安心でしょう。
キャンプに興味があるものの不慣れで、よく分からないという方も「グランピング」からアウトドア体験してみるのはいいかもしれません。
次第に好奇心に火が付き、至れり尽くせりじゃ物足りないとなった時、いよいよ「キャンプ」デビューすればいいだけのことです。
「キャンプ」と「グランピング」のどちらを選ぶかは、誰と何を求めに行くのか?に寄るところが大きそうですね。
どちらにしても、素晴らしい自然に身も心も委ねて、日常の小さな世界からエスケープしていくのです。
お手軽な「デイキャンプ」の楽しみ方
宿泊まではちょっとという時は、この「デイキャンプ」が良さそうですよ。
数日休みを確保してとなると無理でも、日帰りで遊んで帰って来れるのなら、いつでもいけそうな気がします。
「デイ」(日中)+「キャンプ」を掛け合わせた言葉の「デイキャンプ」は、手軽に行けて初心者にはおあつらえ向きです。
寝泊まりしないので安心ですし、布団やマットが要らないので荷物も少なくて済むところが、気楽かもしれない。
自然と戯れのんびり過ごすといったことが目的なので、余計な設営や仕込みをしない分、時間たっぷり戸外で自然を満喫できるのは、「デイキャンプ」ならではです。
食事はテイクアウトを用意していくのもありでしょうし、済ませて行って戸外でデザート作りするというのも楽しそうです。
子供が小さいうちは、こんな「デイキャンプ」から始めると、大人も子供も馴染めやすいかもしれませんね。
木陰に陣取ってテーブルとイスを広げれば、お茶しながらのんびりできそうです。
スナフキンの「ソロキャンプ」がじわじわと人気沸騰中
その名の通り「独りキャンプ」ですが、私が一番に思い浮かべたのがムーミンの仲間達のスナフキンでした。
男のロマンを感じさせる、さすらいのキャラクターです。
「キャンプ」と言えば、ファミリーや仲間達で賑やかにというイメージですが、独りの時間を楽しみたいという人が自由を求めて「ソロキャンプ」に行く。
独りで出掛けるメリットは、すぐ実行できるところですね。
みんなの予定を合わせていると、明日という訳にはいかず来週、再来週いや1か月先・・・なんていうことにもなりかねませんよね。
出掛けたいと思ったその時が気持ちの旬なわけで、何時がいい?何処がいい?○○ちゃんも声掛けよっか?そんな事を言ってる間に、気持ちが萎えてしまいます。
たまにはスマホを置いて、静かに独りで居たいからという理由で「ソロキャンプ」をする人も増えてるようです。
自然の中で自由気ままに気楽に過ごしたいというのは、現代人の憧れのような気がします。
心地良い風を感じながら、コーヒー淹れて本を読む・・・そんな過ごし方も、ある意味「ソロキャンプ」ならではじゃないかと思います。
私もこの世界観、味わってみたくなりました。
まとめ
子供たちも独立し夫婦二人になった今、私がやってみたい「キャンプ」に形が少し見えてきました。
必要な最低限のものしか持って行かないごくシンプルなスタイルは、どこかミニマリストを思わせてくれます。
あったらいいなではなく、無くては困るモノを優先して準備しないといけません。
この辺りは、私の十八番「整理収納」の考え方と相通ずるものがあり、「キャンプ」がグッと身近のものになってきました。
「防災備蓄収納」を学んでいる私にとって、これは是非とも実行したいアドベンチャーです。
いろんな魅力的なスタイルの中で、自分に合った「脱日常・ストレスからの解放」をテーマに休暇計画を立てるのも悪くないですね。
先ずは人を巻き込まず、自分流で楽しむところからの入門でしょう。